2015.5.27

lifehack

グラフィックデザイナーって何なのかを冷静に考えてみた

私がグラフィックデザインの世界に足を踏み入れてから15年ほど経ちます。

どんな仕事でもはじめるきっかけがあったと思いますが、

私の場合「グラフィックデザイナー」という名前がカッコ良さそう

というのも理由の一つです。



実際に仕事をしてみてイメージと違ったかと言われると、

そんな事を考える暇もなく、

とにかく仕事ができるようになるのに必死でしたのでよくわかりません。



とにかく必死だったので、グラフィックデザイナーとはこうあるべき

というある種の思想もなく仕事をしてきましたが、

会社を起こして、自分以外のデザイナーと深く接することで

私なりですが「こうあるべき」が見えてきた気がします。

1.問題を解決する人の事

グラフィックデザイナーの仕事はクライアントがあって成立します。

クライアントがなぜグラフィックデザイナーに依頼するのか、

それは、何かしらの問題があるからです。

 

集客用のチラシを作りたいからグラフィックデザイナーにデザインを考えて欲しい。

新しいお店のロゴを作りたいからグラフィックデザイナーにデザインを考えて欲しい。

カッコイイホームページで会社の事を紹介したいからグラフィックデザイナーにデザインを考えて欲しい。

 

グラフィックデザイナーはとにかく忙しいです。

忙しさから解放されたいので、

自分の仕事を終わらせる事に視野を向けてしまっている人をよく見ますが、

それではクライアントの問題は解決していません。

 

クライアントは問題が解決しないと満足しません。

「キレイなデザインを作ってくれてありがとう!」というお礼は

社交辞令だと思った方が良いです。

「作ってくれたチラシのおかげで売上げが上がったよ!!」

「作ってくれたロゴでブランド力がアップしたよ!!」というお礼が

本来の目的達成だと考えないといけません。

 

2.職業だと理解している人

グラフィックデザイナーと芸術家をはき違える人がよく居ると言います。

これは実際によく居ますし、私も数名名前が浮かびます。

グラフィックデザイナーと芸術家は何が違うのでしょうか。

 

 

グラフィックデザイナー(英: graphic designer)とは、写真・動画・絵画・イラスト・文字などを同一画面に構成する人。グラフィックデザイナーの中心的な任務は、情報を視覚的に第三者へ伝えることにある。
アートディレクター、エディトリアルデザイナー、写真家などを兼ねることも多く、組版、イラストレーション、ユーザインターフェース、ウェブデザインなども担当する場合があるが、専門職に委ねられる場合もある。パンフレットや広告のような出版・印刷される媒体、もしくはwebサイトのような電子的な媒体のためのグラフィックを主に作成する。
日本では「デザイン」あるいは「デザイナー」という名称は商業目的を指す事が多いため、画家はグラフィックデザイナーと区別されることを望む。横尾忠則のように画家になるためには、デザイナーをやめる必要があると考える者もいる。これは画家の方が制作に対して制約が少なく、格が上であるとの思想から。

芸術家(げいじゅつか)は芸術活動を行い、またそれが社会的にも特に認められた人を指す。アーティスト、アーチスト(英: artist)とも呼ばれる。日本語の「芸術家」と英語の「artist」には、若干の含みの違いがある。
後述する各分野の専門家のことを指すほか、一つの表現手法に拘らず、様々な形態で作品を制作している人物について使われる場合が多い。例えば絵だけで表現する人に対しては「画家」という肩書きが用いられるが、絵のほかに彫刻や建築デザインなど、複数のジャンルを手がけている人物に対しては「画家で彫刻家で建築デザイナー」などというよりも、簡潔に「芸術家」や「アーティスト」と表現されることがある。

参考:wikipedia

グラフィックデザイナーは職業として情報をデザインする人、

芸術家は制作した芸術品が評価される事で名乗れる職業という事でしょうか。

グラフィックデザイナーは就職やフリーランスとしての独立をすれば

誰でも名乗る事ができるのに対して、

芸術家は自分で名乗ることが出来ない職業のようです。

 

グラフィックデザイナーが制作しているものは、芸術品ではなく仕事です。

ここに芸術家としてのエゴを入れすぎると、職業のバランスが悪くなります。

職業として、クライアントの要望を解決しつつ、

ビジネスとして成立させる=見積の制作費で十分な利益を立てられると、

優秀なグラフィックデザイナーと言えるでしょう。

 

もちろん、デザイナーを志している人はどんな人でも芸術志向がありますので、

エゴがそのデザイナーを成長させます。

要は、エゴとビジネスとのバランスが大切なのです。

3.小手先のテクニックに頼らず、小手先のテクニックを扱える人

近頃のコンピューターやアプリケーションの進化は

本当にグラフィックデザイナー泣かせです。

ExcelやWordで作成したチラシも印刷ができてしまいますし、

Webサービスで、オリジナルの名刺ができるものもあるようです。

そして、上の手法を使えば一切費用はかかりません。

 

グラフィックデザイナーの仕事は数分で完了する仕事はほとんどなく、

多くは数日〜数週間という長期間かけて完成させるため、

費用は数万円〜数十万円となります。

無料でできる方法があるのに、

クライアントはなぜグラフィックデザイナーに

お金を掛けて依頼をするのでしょうか。

 

それは、

・自分の抱えている問題解決のノウハウを持っていると期待している

・自分で作る時間を専門家に依頼する事で埋めたいと期待している

・自分の持っていないテクニックを持っていると期待している

・より良いアイデアで成果物の精度を上げたいと期待している

 

このように、デザイナーに対しての期待にお金を掛けるのです。

ですので、与えられた原稿をトレースしたような仕上がりの場合

クライアントは満足どころか、期待を裏切られた怒りを覚える事もあります。

 

「パソコンの性能に左右されないデザイナーになりなさい」

と、私は社員のデザイナーに言いますが、

「パソコンの性能も扱えないようなデザイナーにはなるな」

とも言います。

 

お客さんの期待するデザイン=グラフィックデザイナーだから出来る

美しいデザイン処理というのは、

イデアやプロデュース以前に必要とされるスキルなのです。

 

この見出し処理でクライアントの期待に応えられるのか。

素材の写真を配置するだけでクライアントの期待に応えられるのか。

与えられたレイアウトの原稿をそのまま作成してクライアントの期待に応えられるのか。

 

クライアントはグラフィックデザイナーに高い費用を払い

何かしらの期待をしているので、

「仕事」としてその期待に応える義務があるのです。

そしてその義務を果たしつつ、より良い提案を出す事で、

グラフィックデザイナーとしての価値が高まります。

土曜日の昼間にこんな事を考えてみました。

今回わりと真面目な記事になったでしょ?

 

ではアホな動画も一発入れときます。
2014年末にスタッフのみんなで旅行に行った時の動画ですwww

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松尾 憲司
アートディレクター兼代表の松尾です。20歳からデザインをはじめて15年以上経ちました。 今までの仕事は広告の制作側が中心でしたが、最近は広告デザインを考える部分を中心に仕事をしています。 仕事は毎日しないといけない事ですが、会社のみんなが仕事を毎日できることの喜びを感じられるように、スタッフとの関係性やオフィス環境の整備を重視して、毎日会社に来るのが楽しくなるような職場づくりにも注力しています。

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