2016.5.8

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Adobe Creative Suite 5.5 >>>>>超えられない壁>>>> 6

板前が包丁を使うように、大工が金槌を使うように、散髪屋がハサミを使うように、デザイナーはAdobeのデザインソフトを使います。

グラフィックデザインを私がはじめた10年以上前からそのシェアは間違いなくナンバーワン。我々デザイナーはAdobeの作ったアプリケーションの技術を、日々ネットや雑誌から学び、業務に活かしております。

そんな最高峰の技術を結集したAdobeのソフトも数年ごとにアップデートされます。私たちはその追加機能をワクワクしながらそして、どんなバグがあるのかニヤニヤしながら待っているのです。

アプリケーションプログラムは人間が設計して開発するものですので、ミスもあるでしょう。アップデートといいながら使いにくくなる事もあるのです。Illustrator7.0や9.0、CS、CS3なども不具合の多いバージョンでした。









今回私が導入したIllustrator CS6で痛い目を合っていますので紹介します。

① テキストのインライン入力オフが出来ない

Illustratorはグラフィックソフトなので、キレイなイメージを作成するアプリケーションです。制作中も美しい画面を見ながら進める事がで きますが、キレイな画面を見ながら作業をすると動作が重くなり非効率です。また、テキストを入力する際も、実際のフォント、実際のサイズで入力すると動作 が重くなるため、通常はインライン入力はせずに制作します。※インライン入力とは?
CS5.5 までは環境設定にあった【ラテン文字以外にインライン入力を適用】のチェックボックスがなくなっていますので、「オフ」ができなくなってしまいました。な お、これはMac版のみらしく、OSのLionからインライン入力オフ時のUIが無いため、オフの設定ができないそうです

② F7でのカタカナ変換が出来ない

こちらもテキスト入力ですが、キーボードのF7キーでのカタカナ変換ができなくなっています。デフォルトでは以前のバージョンもできなかったのです が、キーボードのショートカットでF7に割り当てられている「レイヤーパレットを呼び出す」コマンドを解除するだけで設定できました。

MacでもWindowsでもF7はカタカナ変換のショートカットとして一般的に使われるため流れでIllustratorでも使いたいのですが、 CS6ではキーボードのショートカットの設定を以前のバージョンのようにセットしてもF7ではカタカナにはなりませんでした。調べたところこれはCS6のバグだそうです。

③ ⌘+クリックでテキストのデフォルト化が出来ない

つめ幅や行間、テキストサイズなどこれまでなら、⌘+クリックで文字なら12pt、行間なら自動などデフォルトの数値に一度の戻す事ができました が、仕様の変更によりこれらが出来なくなってしまいました。デフォルトの数値に戻す場合は一つづつクリックして数値を入力(もしくは選択)して修正する必 要があります。

 

④ CS5.5以前のバージョンにダウンして保存すると

 一部の(よく使う)アピアランスが分割される

弊社の社内ではCS6を使っているのは私だけです。私はふだん会社のホームページや自社営業用のツールなどを作る作業で、社内のデザイナーとデータは共有しないため自分だけバージョンが違ってもいいかと思い、一人だけ違うバージョンのソフトを導入しました。

しかし社内が業務で立て込むと、続々とと私にヘルプの申請があり手伝うことになります。

先日ヘルプでデータを制作し、社内デザイナーが使っている5.5へダウングレードしてデータを渡すと「ドロップシャドウ」「光彩外側」「ぼかしガウ ス」のアピアランスが自動的に分割されてしまっていました。Illustratorのデータは改版ができるという事が最大のメリットのはずなのに、これで は使い勝手が半減します。

対処法がadobeのWebサイトに掲載されていましたが、「SVGフィルターで効果を適用させる」「元のデータを保存しておく」というどうも手間のかかる対処法でした。

http://helpx.adobe.com/jp/illustrator/kb/cpsid_93882.html

 

 

 

このように、これまでのバージョンで慣れた方には大変痛い仕様の変化が盛りだくさんです。中でも重要なのが④のアピアランス強制分割ではないでしょ うか。数世代前のバージョンへダウンする場合なら理解できますが、1世代前のバージョンにするためにアピアランスが分割されてしまうとは、データの受け渡 しがしにくくなります。

ほかにも多数のバグや仕様の変化が報告されていますので、CS5.5から卒業を考えている方はよく調べてからにした方が良さそうです。

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吉田賢人
はじめまして。 グラフィティー所属のアシスタントデザイナーの吉田です。 私は「眼鏡」「体がデカい」「髪を伸ばしがち」 以上、この3つで形成されています。

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